當神社の御神幸の神事は御陰神事と申し、所謂御生れの神事として當神社第一の神事である。
海部氏の極秘伝に依れば、之は奥宮の元初の御祭神豊受大神の御生れの祭りとして発祥したが、後に豊受大神を祭った海部氏の祖神彦火明命が、宿縁により現身の丹波道主命となって天下蒼生に御稜威を垂れ給う神事と伝えられる。前記のような両神の関係を、多次元同時存在と宮司は名づけている。
この御神幸(お渡り)には、太刀振神事と云う典雅雄壮な特殊神事が遠く貞観年中から行われている。更に神代からと伝えられている鶺鴒囃しの古儀も行われるが、之は爺と孫(男子)、即ち祖孫共演の笹竹のはやしであり、弥生期農耕社会の一つの習俗を、現代に伝えるきわめて貴重な神事であると云われている。
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