葵大祭(例祭)
懿徳天皇4年(紀元前507年)に始まったと伝えられ、「藤祭」と称しておりました。欽明天皇の御代に賀茂祭が「葵祭」と称せられるに及んで、當社でも「葵祭」と称されるに至ったと伝えられています。
当神社ともゆかりの深い京都の賀茂社の葵祭では、祭員が冠に葵の葉を付けるのに対し、豊受大神ゆかりの藤の花を挿すのが古例となっております。
祭の要となるのはご祭神の神霊をお遷しした鳳輦によるご神幸(お渡り)で、ご祭神の再誕(再生)を示す「御生れ神事」です。また、ご神幸の道中や祭典の前後に繰り広げられる平安時代以来の典雅勇壮な太刀振や神楽などの奉納行事(京都府無形民俗文化財)が、神の御生れを祝福すると共に神賑わいを盛り上げます。